ファウルがビデオ判定で決勝弾も再検証でファウル 試合後“リプレー誤審”認めた
2018年6月23日6時0分 スポーツ報知
http://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20180623-OHT1T50030.html

 ◆オリックス3―5ソフトバンク(22日・ほっともっと神戸)

 リーグ戦再開初戦のオリックス―ソフトバンク戦(ほっと神戸)で大誤審が起きた。
延長10回、ソフトバンク・中村晃が放った右翼ポール際への打球はファウルと判定
されたが、ソフトバンク・工藤監督のリクエストで本塁打に。これが決勝2ランとな
りソフトバンクが勝利したが、試合後、オリックス・福良監督の抗議を受けた審判団
が再検証を行った結果、ファウルだったことを認めた。今季から導入されたリクエス
ト制度で、まさかの“リプレー誤審”が発生した。

 試合終了から約1時間後、責任審判の佐々木二塁塁審が、誤審を認めた。報道陣に
「(審判団と)いろいろ話しました結果、(当初のファウルの)ジャッジ通りだった」
と説明した。試合後、オリックス・福良監督や球団首脳とともに異例ともいえるビデ
オ“再検証”を行い、ホームランではなくファウルだったとの最終結論を出した。

 問題の場面は同点の延長10回2死一塁。ソフトバンク・中村晃の右翼ポール際の
スタンドに飛び込んだ飛球は、ファウルと判定された。しかし、工藤監督のリクエス
トにより、審判団は約3分間のリプレー検証を行った。その結果、判定を覆し、本塁
打とした。これが結果的に決勝2ランとなった。

 この打球を巡る検証のビデオは、本拠地球場でないということもあり、バックネッ
ト側からの一方向のみだった。この時点での判定について佐々木責任審判は「ポール
にボールが隠れている(ポールを巻いた)ように見えたため、審判団と話して本塁打
にした」と説明した。