“南埼玉のダル”埼玉栄・米倉が12K!若生監督が認めた逸材「大舞台でやらせたい」
https://www.sanspo.com/baseball/news/20180712/hig18071205020008-n1.html

 第100回全国高校野球選手権大会南埼玉大会(11日、埼玉栄6−2細田学園、市営大宮)
南埼玉大会2回戦では優勝候補の一角、埼玉栄が細田学園に6−2で勝利。
プロ10球団のスカウトが視察する中、米倉貫太投手(3年)が9回4安打2失点で完投し、初戦を突破した。

 「指のかかりはよかったけど、ピンチで体が開き、真っすぐが甘く入って打たれてしまった」

 直球の最速は142キロ。本人は投球に納得がいかない様子だったが、縦のスライダーやフォークボールを駆使して、12奪三振をマークした。

 1メートル84、85キロの体から、しなやかな腕の振りで、切れある最速146キロの直球と多彩な変化球が持ち味
。バックネット裏の阪神・平塚スカウトは、「難しい初戦でこれだけ投げられれば。
どんどんスピードは上がってくるし、将来的には金子(オリックス)タイプかな」と評価した。

 東北高監督時代の2003年夏にダルビッシュ(現カブス)を擁し、準優勝に導いた若生正広監督(67)は、
エースに「米倉もモノはいいけど、修羅場の経験がない。これまで練習してきたフォームで投げていないので変化球が入らず、真っすぐを狙い打たれたが、
夏はこれから。大きな舞台でやらせたいよ」と期待を寄せた。小顔で長身の“ダル2世”誕生の予感だ。 (赤堀宏幸)

米倉 貫太(よねくら・かんた)
 2000(平成12)年8月4日生まれ、17歳。福岡県出身。小3で軟式野球を始め、浮羽中時代は硬式の浮羽ボーイズで県4強。
若生監督を慕って埼玉栄に進み、1年夏からベンチ入りし、同年秋からエース。甲子園の出場はなく、昨夏は埼玉大会で初戦敗退。
最速146キロで変化球は多彩。1メートル84、85キロ。右投げ右打ち。