鳥谷 数日前に独白「記録が止まることへの怖さもありませんでした」
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2018/05/30/kiji/20180530s00001173053000c.html

 連続試合を出場を続ける中、阪神・鳥谷は何を思い、何を感じながらプレーしてい
たのか。1939試合で記録が途切れてしまう数日前、スポニチ本紙にその思いを打
ち明けてくれていた。

 鳥谷「プロである以上、日々、ベストを尽くさねばならないし、少しでも技術を高
めるための努力をする。仮にベンチスタートだったとしても、自分がやるべきことは
これまでと何ら変わりません。一方で、レギュラーで試合に出ていた時は、周りのこ
とを考えたりすることはなかったけれど、今は後輩たちを見る機会が増えたと思いま
す。声をかけるにしても、どんなタイミングが適切なのか。この選手には、どんな風
に言えば、より理解してもらえるのか…。そういったことも、考えるようになりまし
た」

 入団から10年以上、遊撃のレギュラーを張り続けた。昨年は三塁の定位置を奪い
復活。一転、今季はベンチを温める日が増えたが、鳥谷のスタイル、気持ちはぶれな
かった。

 鳥谷「ある時からは現実を受け止められるようになったと思いますし、記録が止ま
ることへの、怖さもありませんでした。自分も若いころにレギュラーを獲った経験が
あるし、今は自分が逆の立場になった。でも、プロの世界とはそういうもの。あれこ
れと思い悩んでも仕方がないんです。繰り返しになりますが、自分が日々ベストを尽
くすということに変わりはない。どんな形であれ、試合で結果を出すために、万全の
準備をしています。常時、グラウンドに立てなくなったからといって、そこで気持ち
が途切れるようではダメ。ある意味、後輩も、これまで以上に自分を見ている部分も
ある。たとえレギュラーでなかったとしても、このチーム、このメンバーで優勝した
いという思いも変わりません」