高山待望1号 ナバーロ獲得目前で尻に火、昇格即イッパツ回答
https://www.daily.co.jp/tigers/2018/06/13/0011348250.shtml

「交流戦、日本ハム5−10阪神」(12日、札幌ドーム)

 この日をずっと待っていた。昇格即スタメン出場した阪神・高山俊外野手(25)
が四回、右中間席に勝利を手繰り寄せる1号3ラン。長引く打撃不振に苦しんだ一昨
年のセ・リーグ新人王の一発で2位タイに浮上。北の大地で12安打10得点の圧勝。
もう、貧打ともおさらばだ。

 力強い弾道は、ルーキーイヤーの安芸キャンプをほうふつとさせた。体に巻き付く
ようなスイングとパワーで周囲を驚がくさせていた高山−。あの時と同じインサイド
アウトの力強いスイング軌道で、札幌ドームの右中間最深部にたたき込んだ待望の1
号は間違いなく努力の結晶だ。

 2点リードの四回1死二、三塁で迎えた第3打席だった。直前に右翼線へ放った痛
烈な打球がわずか数センチでファウルとなった。リクエストでも判定は覆らなかった
が、集中力を切らさなかった高山。直後の7球目、外角直球を完璧に捉えた。

 打球は右中間スタンドにあるボール型の広告を直撃。文句なしの一発に「最高の結
果」と言った。前夜、昇格の一報を受けて2軍遠征先の由宇を早朝にたち、飛行機を
乗り継いで札幌入り。過酷な移動を経てのスタメンにも「すぐチャンスをもらったの
で、期待に応えたいという思いがありました」と言う。