植田、盗塁大幅増 その秘密は蛇行矯正
https://www.daily.co.jp/tigers/2018/05/22/0011279443.shtml

 今年2月の春季キャンプ中、金本知憲監督(50)から二盗の際に蛇行する悪癖を
指摘され、矯正したことで成功率、企図数とも大幅に増加。確固たる技術の根拠がス
タートを切る勇気、リードを大きく取るなど新たなチャレンジへとつながっている。

 10日の巨人戦、植田が二盗を決めたシーンが東京ドームの天井カメラから映し出
された。スタートした瞬間から走路がぶれることなく、一直線に二塁へ向かい、最後
は勢いそのままに強いスライディングを見せた。真っすぐ走る−。簡単なようで実は
難しい課題をクリアしたことが、大幅な盗塁増へとつながっている。

 きっかけは今年2月の春季キャンプだった。スチール練習を見ていた金本監督が、
植田のある問題点を指摘した。「ちょっとクネクネ走ったり、蛇行したり。スライデ
ィングも弱い」と語る“蛇行癖”。当時はスタート時にダイヤモンドの外側のラインか
ら切れ込むように二塁へ向かい、スライディング時にはダイヤモンドの内側から外側
へ体を戻すように滑り込んでいた。

 蛇行によって走る距離が長くなるだけでなく、スライディング時の勢いも半減して
いた植田。コンマ何秒を争う世界で繰り広げられる盗塁阻止の攻防においては、わず
かなロスも致命的となる。そこでスタート位置をあらかじめほぼダイヤモンド上に設
定。走る意識も変えた。