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 京都市立京都工学院高ラグビー部や近大などでトレーニング指導を行っている専門
家、堀田裕希氏(30)は「階段を一段ずつ細かく上がれば、ピッチが速くなります
し、段を飛ばして上れば、一歩当たりのパワーが強くなり、ストライドが伸びる。植
田選手がどういう走り方をしていたか分かりませんが、階段トレーニングが今の足の
速さを作り上げたという可能性は十分にあります」と指摘する。

 また、足の速さに目をつけた同校の教諭に誘われ、小学4年から6年まで野球と並
行し、地域の陸上クラブにも参加していたといい、植田の母、美奈子さん(42)は
「そのときに走り方を教えてもらったのかもしれませんね」と話す。

 子供の頃の正しい練習が今の快足の土台となっているのは確かだろう。

 が、植田が育った甲賀市は甲賀流忍者の発祥地として知られる「忍びの里」だ。だ
から、もしや忍者の血が? という思いも頭をよぎる。

 体調不良で2日間、静養していた植田は13日にチームに合流。15日のDeNA
戦(甲子園)から復帰の予定だ。忍者を彷彿させる鮮やかな走りっぷりを期待したい。