2018.4.25 05:04
山本浩二氏、赤ヘル“戦友”衣笠氏に感謝「成長させてもらった、ありがとう」
www.sanspo.com/baseball/news/20180425/car18042505040004-n2.html

 沈痛な表情で報道陣の前に姿を現した山本氏。前日23日に関係者からの電話で訃
報を知ったそうで、「前から良くないとは聞いていた。(テレビ中継を)見ていて声
に元気がないから、心配はしていたが…」と肩を落とした。

 山本浩二と衣笠祥雄。2人は今でこそこの順で表記されるが、4番を打ったのは衣
笠氏の方が早かった。山本氏は1986年に現役を引退したあと自身の新人時代を振
り返ってこう話している。

 「ワシが入団したとき(69年)、4番は山内(一弘)さんと(山本)一義さん、
そしてキヌが交代で打っていた。71年からはずっとキヌが打った。キヌに追いつけ
追い越せの気持ちでやっとった」

 山本氏の入団7年目、首位打者に輝き、カープが初優勝した75年も、6月18日
までは4番は衣笠氏だった。

 「キヌが打席に立つと『お前は打つな!!』と思って見ていた。優勝したシーズン
からや。『頼む、打ってくれ!!』と応援しながらキヌの打席を見ていたのは。優勝
はいいもんや。張り合う相手がいるのはええもんや。それを教えてくれたのがキヌや
った」

 衣笠氏がいたから「ミスター赤ヘル」になれた。そのことは山本氏自身が認めてい
る。