糸井、弾丸5号 14打席ぶり安打でトドメ
https://www.daily.co.jp/tigers/2018/05/06/0011229470.shtml

 ライトの定位置に駆け出しながら、黄色で埋まるアルプスを眺めた。少年少女が声
をからして名を叫ぶ。「糸井、糸井!!」。ヒーローは帽子を取って控えめに頭を下
げた。FA移籍2年目、優勝を渇望するプロ15年目。スタンドから夢を抱いた少年
が、5号2ランでダメ押し点を奪った。

 六回だ。リードは3点。阪神・糸井は1死一塁で打席に立った。代わった伊藤準に
対して、1ボールから2球目。内角低めの144キロツーシームを狙った。軸回転で
振り抜いた打球は、弾丸で右翼スタンドに突き刺さった。4月28日の広島戦以来、
6試合28打席ぶりの一発。14打席ぶりの安打で、勝利を決定付けた。

 「しっかりとスイングできました。良いタイミングで追加点が取れて良かったです」