>>172
 ――気持ちを切り替える時間にもなる。

 「時計の針が12時を刺した瞬間に、次の登板へ向けて集中する。過去のことは過
去のこと。登板内容によっては、完全に12時というわけにはいかないが(笑い)。
朝起きたら、切り替わっているよ」

 ――昨季、奪三振率9・76はキャリア2番目の高さだった。進化している部分も
感じる。

 「最初、中継ぎとして来日して、今、確立している数字はすべて先発の時のもの。
投げ続けてきたからこそ、今の成績がある」

 ――今年でFA権を取得する。阪神でキャリアを終えたい気持ちは。

 「もちろんだ。タイガースがなければ、日本に来ることもなかった。こういう機会
を与えてくれたチームに恩返しするためにも、チームにとって必要な選手であり続け
たいと思う。8、9年 長くやってきた選手でも1チームに在籍し続けた選手はそん
なにいない。タイガースで9年目を迎えられたことは光栄だ。タイガースでずっとプ
レーできているのは名誉ですし、タイガースでキャリアを終えたい気持ちは強いんだ」

 ――刺激をもらえる選手の存在は。

 「そういう選手を数えだしたら、キリがないけど、若い選手が自分をそういう風に
思ってくれたらうれしい」