金本監督 俳優より監督より球団オーナーになりたい
[2018年1月16日11時30分 紙面から]
https://www.nikkansports.com/baseball/news/201801160000288.html

 球界の功労者をたたえる野球殿堂入りが15日、都内の野球殿堂博物館で発表され、
阪神の現役監督として初めて金本知憲監督(49)が選出された。02年オフの阪神
移籍時から取材してきた元番記者の日刊スポーツ町田達彦記者(現中央競馬デスク)
も野球殿堂入りを祝福した。殿堂入りは大きな節目にあたるが、金本監督が現役時代
に語った将来の夢は壮大なもの。殿堂入りでも、俳優になることでもなく、球団のオ
ーナーになることだった。

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 申し分のない記録と成績を残し、金本知憲は野球殿堂入りした。阪神監督としてリ
ーグ優勝を目指す3シーズン目の初頭に無粋かも知れないが、野球人・金本が1つの
ゴールに達したことは間違いない。

 監督として成功することが次なる明確なゴールとして存在するが、記者にはさらに
その先の、人間・金本の究極の到達点が気にかかる。

 現役バリバリのころだから、05年か06年だったろう。金本との雑談が、いつか
は訪れる引退後についての話題になった。監督ならどのユニホームを着る? 評論家
ならどんなスタイルに? それともタレントや映画俳優は? 無邪気な問いをかわし
ながら、たまにみせる真剣な表情でこう言った。