阪神育成1位・石井 野球知識ゼロのバスケ少年が偶然に導かれて…
www.sponichi.co.jp/baseball/news/2018/01/20/kiji/20180119s00001173454000c.html

 昨秋のドラフトで阪神に唯一、育成選手として指名を受けた石井。左腕から最速1
45キロを投げ込む直球を武器に持ち、将来性を見込まれての入団だ。

 「(指名されて)ビックリしました。もう無理だと思っていたので…」。プロへ導
いたのは、度重なる偶然だった。3学年上、6学年上の兄を持つ末っ子で、兄2人と
もバスケットボールを習っていたこともあり、小3までバスケ一筋だった。ところが、
たまたま参加したソフトボール大会で大活躍。その喜びが大きく、野球に転向するこ
とを決断した。

 とはいえ、家族は根っからのバスケ一家。野球に興味もなければ、知識もない。
「何となく」右利きのグラブを購入してプレーしたが、その姿を見た指導者から「左
利きじゃなかったか?」。試しにサウスポーにしたところ、ずばぬけた能力を発揮し
た。中学時代には全国の有望選手が掲載される雑誌「野球小僧」に取り上げられるほ
どになった。その後、桐生第一→上武大と経歴を重ね、ついにプロの門を開いた。