2018.1.20 05:04
虎の背に闘将魂…阪神、星野さん追悼試合に全員背番『77』着用で最終調整
www.sanspo.com/baseball/news/20180120/tig18012005040015-n1.html

 阪神が3月10日に予定している元監督、星野仙一氏(享年70)の追悼試合(対
中日、甲子園)で、金本知憲監督(49)、コーチ、選手全員が星野氏の背番号「77」
をつける方向で最終調整に入っていることが19日、分かった。中日、楽天を含め、
監督通算17年間で愛したナンバーが帰ってくる。闘将イズムを前面に、勝利を天国
に届ける。

 3月10日の古巣・中日戦、甲子園。喪章をつけて追悼映像を流すことが発表され
ているが、さらにもうひとつのプロジェクトが実現しそうだ。

 それが、背番号「77」の着用−。金本監督、片岡ヘッド兼打撃コーチらコーチ陣、
選手全員が「77」を背負う。準備期間がわずかということもあり、慎重に検討を進
めてきたが、メーカーサイドの協力もあり、議論が本格化。「77」は昨季まで今岡
真訪2軍打撃兼野手総合コーチ(現ロッテ2軍監督)がつけていたが、現在は空き番
になっている。調整は最終段階で、正式決定次第、発表する見通しだ。

 星野氏にとっての「77」。それは指揮官として命を削り、魂を燃やし続けた原点
だった。

 「俺はこれしか、つけない」。“打撃の神様”と呼ばれた川上哲治氏(享年93)が、
巨人監督時代につけた背番号だ。信念を貫き、V9達成など、巨人の黄金時代を築い
た男の背中にほれ込んだ。中日でも、阪神でも、楽天でも、もちろん2008年の北
京五輪でも「77」を愛した。川上氏を夢中で追いかけた監督生活17年。ほえ、怒
鳴り、戦う姿勢を注入したが、最後まで川上監督のように冷徹になれなかった。でも、
いつの間にか「77は星野仙一」といわれるようになった。それが、やりがいだった。