パウエルは電話で私に次のように語った。
「シーズン中に新しいピッチャーが入り、2回連続でリリーフに失敗した。
2回目の後、星野は彼を自分の部屋に呼ぶと口のあたりを殴りつけた。
かわいそうに、部屋から出てきたときは血だらけで、
病院に行かなければならなかった。確か3針縫ったんじゃないかな」
その翌日、パウエルは星野の部屋へ行き、次のように言ったという。
「自分がそんなに強いと思うなら、私を殴ったらどうだ。
救急車で病院行きになるのはあなたのほうだぞ。
これ以上、ほかの選手を殴るのはやめてくれ!」
パウエルによると、その後、1997年のシーズンはあまり試合に出されなくなったという。
そして、98年には阪神タイガースに移籍し、それが日本で過ごした最後の年となった。
星野が自分にたて突いたパウエルを厄介払いした可能性もある。


落合はこんな事は絶対にしない