2017年ルーキー回顧32  松尾 大河(秀岳館)遊撃手
2017/12/23
投稿者:蔵建て男
松尾 大河(DeNA3位)遊撃手 (秀岳館出身)

蔵の入団前評価:☆ (下位指名級)

個人的にはあまり打撃にピンと来るものがなく、高い評価をしていた選手ではありませんでした。ただし高校生にしては確かな守備力があり、また気持ちの強さを感じさせる選手でした。
なんでもできる卒の無さもある選手ですが、器用貧乏にならないで欲しいと思っています。

そんな松尾選手の一年目は、2軍で 102試合(298打数) 2本 25打点 6盗塁(6失敗) 打率.185厘 という成績でした。
球団の評価も高く、102試合・298打数 と、率先して起用され多くの経験は積めました。打率.185厘は、高卒ルーキーの目安である2割に届かなかったところは残念。
ただし、数字よりは打席での内容が良いことは救いでしょうか。6盗塁成功し6失敗の盗塁成功率5割・6個という盗塁は、彼の中の上の走力を考えれば想定どうりでしょうか。

一番求められる守備では、二塁手として4試合(守備率1.000厘)、遊撃手として98試合(守備率.970厘)、三里手としても1試合出場するも、守備機会はありませんでした。
ショートとしては、12失策・守備率.970厘。まさにこの数字は、遊撃手に求められる守備率の基準を満たす成績でした。実際試合を見ていても、守備に関しては合格ラインの内容で、今後も将来の遊撃候補として育成されてゆくことになるでしょう。

打撃に関してもう少し詳しく見てみると、298打数で三振は95個。三振比率は、実に31.9%にのぼります。
三振を恐れず振ってゆけという指導だったのかもしれませんが、ファームで20%以上の三振比率を記録しているようだと、一軍を目指すのは厳しい。30%越えるぐらいだと、将来的に大丈夫なのか? という不安はうけます。
それだけ振ったバットが、ボールを捉えられる確率が低い可能性があるからです。