横浜高校からベイスターズに入団して13年目。チームの生え抜き最古参となった30歳は、いまだサポーターの外れない右ひじだけでなく「いろいろ痛い」と明かす。
それでも2012年から3シーズンにわたってキャプテンも経験した石川は、チームにとって欠かせぬ“柱”だ。
「いまはゴウ(筒香)という存在がいてチームもまとまっていると思いますし、ぼくが特に何かするまでもない。困った時にちょっと相談に乗ったり、手助けができればいいかなというぐらいです」
今シーズン、早くもその機会はあったようだ。
 「一軍に合流してから、たしかに相談されたことはありました。でも、彼も思うところがあって相談しにきてくれているわけですからね。ぼくがその内容を簡単に外にしゃべるっていうわけにはいきませんけど……」

 坪井コーチが語ったように、「口で言うというよりも背中で語るタイプ」の選手だ。そして同じく坪井コーチの言葉を借りれば、「熱いプレーができる選手」でもある。

 寡黙で少しばかりぶっきらぼうであるがゆえ、チームの外側にいる人間にとって、石川雄洋という選手の実像をつかむことは難しい。だが指揮官も、現主将も、彼を頼りにしている。
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