ヤクルト・坂口智隆「オリックスで試合に出られなかった期間が自分を変えた」【ストレスを乗り越える仕事術】
http://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&;id=097-20180313-17

「悔しい気持ちは当然ありましたよ。『なんやねん』って。でも今まで一軍でずっとやらせてもらった人間がダラダラできないし、態度にも出せない。
だから代打でいくときは『絶対全部打ったろう』と。この経験は大きかったです。控えの気持ちも分かりましたしね。
どうやって準備すれば試合にうまく入っていけるか。オリックスで試合に出られなかった期間が自分を変えてくれた気がする」

12年5月に右肩を負傷すると1年間満足に投げられなかった。もう野球ができないという恐怖感や不安に襲われたが、
「左手で箸をうまく使えるようになった」、「昨日より少し腕が上がった」、
「こんなに肩が痛くてもバックホームで走者を刺したらかっこええな」と前向きな気持ちを失わなかった。

「ストレスは発奮材料とも捉えられる。終わったことは変えられない。時間がもったいない気がするんで。
起きた出来事には絶対理由があるんです。マイナスに捉えることは簡単にできる。自分で理由をつければいい」

逆境も自分を成長させるチャンスと発想を転換する。ヤクルトでもアキレス腱や両足のふくらはぎを痛めたが強行出場を続けた。
「みんな故障を抱えて試合に出ている。珍しいことではないですよ」と笑い飛ばすが、坂口の野球に取り組む姿勢がファンの心をつかむのだろう。

「下半身がバリバリ張る。メチャメチャ難しいですよ。でも何かの目標に向けて準備している時が一番楽しいし、自分自身の伸び率が高い気がする。
競争が厳しいのは十分わかっていますけど、全試合スタメンで出たい。一塁も全然やりますよ」