【若松勉芯打ち登場】左対左の打順選んだヤクルト・小川采配の勝利
http://www.sanspo.com/smp/baseball/news/20180331/swa18033108000005-s.html
1安打で2点を奪った一回の攻撃は、やはり坂口を褒めたい。
一死満塁で川端が浅い中飛に倒れた直後、追い込まれてからスライダーを逆らわずに左前へ。
球を懐までしっかり呼び込み内側からバットを出した。内側から出る分、自由にバットを扱える。坂口本来の打撃のうまさだ。
青木が復帰した今季は一塁の守備にも挑戦する。
実績のある選手だが、キャンプから黙々と懸命に取り組んでいた。
絶対に出塁するという思いが表れた一打を、若手は見習ってほしい。
この日は左投手の石田に対し、2番に山崎、4番・青木から川端、坂口と左を3人並べた打線で臨んだ。
山崎の起用は少し驚いたが、昨手は石田に3打数2安打1本塁打と相性もいい。
一回の犠打失敗は反省材料だが、三回はきっちり四球を選び追加点につなげた。
試合前「よく左を持ってきたね」という話をしたら、小川監督も宮本ヘッドも自信を見せていた。
石田に対しデータ的にも左打者の相性が良く、心理的に苦にしていない。
直球とスライダーどちらかに絞って打席に入り、打ち損じなければ攻略できる、という確固たる共通意識が見えた。
2番の山崎と6番の坂口。ここに右打者を据えていたらこの展開になったか分からない。
スコアラー、打撃コーチも含めた分析と、思い切って左対左の打順を選んだ小川監督の采配が開幕白星を呼んだといえるだろう。