ヤクルト・山田の心つかんだ究極グラブ 社員1人のドナイヤは創業8年で売り上げ45倍超
http://www.sanspo.com/smp/baseball/news/20180108/swa18010811000002-s.html
各界屈指の技術を持つプロを取り上げる『業界の匠』の第3回は、野球のグラブ専門メーカー「ドナイヤ」の代表取締役社長・村田裕信氏(44)が登場。
営業?モデルチェンジ?「いたしません!!」。
プロ野球選手にも既製品を「買ってもらう」という超強気の戦略を貫き、創業から売り上げが45倍以上となった今も社員は社長1人だ。
人気テレビドラマ「ドクターX」の大門先生も顔負けの"一匹おおかみ"を貫く「マイスターX」の哲学に迫った。
昨年の12月初旬一。東大阪市のドナイヤ本社に姿を現したヤクルト・山田は、段ボール箱の中から次々とグラブを取り出し、左手にはめた。
「今年は豊作やな!!」。革の質やフィット感などミク口の差にこだわり、約1時間かけて今季使用する2個を選び出した。
これらのグラブは山田のために作ったものではない。すべて全国の小売店に卸し、一般に流通する「商品」だ。
プ口が使う究極のグラブをスポーツ店にー。
逆にプ口野球選手にも無償提供はせず、既製品を購入してもらう。
山田も2016年1月にアドバイザリ一契約を結ぶ以前は、定価(現在は税抜き4万5000円〜4万7000円)を払い愛用していた。
会社立ち上げ当初、独自で金型から作ったグラブは投手用2品番、内野手用4品番、外野手用2品番。
捕手や一塁手用などを徐々に開発し昨季から10品番に増えたが、モデルチェンジはしていない。
「最初に完璧な型を作っているから、変える必要がないんです」。
売り上げを増やすためのモデルチェンジはしない。
グラブ専門メ一力一の衿持(きょうじ)だ。