藤浪“深兵器”フォーク試投 完全復活へ「深」く握って大きな落差
https://www.daily.co.jp/tigers/2017/11/03/0010700385.shtml

 阪神・藤浪晋太郎投手(23)が2日、秋季キャンプ初日のブルペンで2種類のフォ
ークを投げ込んだ。従来のスピードを兼ね備えたスプリット系の球に加え、この日は落
差の大きい新しいフォークも試投。「三振を取れる決め球」と話す勝負球を磨き、復活
ロードをひた走る。

 人さし指と中指で挟んだ白球は、今までにない軌道を描いた。無回転のボールが本塁
ベース付近で鋭く落ちる。従来のスプリット系のフォークとは明らかに違う球。完全復
活を期す藤浪が、勝負球となり得る落差の大きい新球を試投した。

 両指をこれまで以上に広げて挟むことで、落差は大きくなる。挟む幅が狭いスプリッ
トよりスピードは減速するが、150キロ超の真っすぐと組み合わせれば効果は絶大だ。
「(フォークは)あればいい球。自分が三振を取れる決め球でもある」。今秋の課題と
なる。

 香田投手コーチも「ウイニングショットというか。カットボールに頼り過ぎていると
ころもあった」と指摘した。3勝5敗、防御率4・12に終わったプロ5年目。制球に
苦しんでカウントを作れず、勝負球にまで行き着かなかったことも不振の要因に挙げら
れる。