燕1位に「肥後のベーブ・ルース」九州学院高・村上/ドラフト
http://www.sanspo.com/smp/baseball/news/20171027/swa17102705030002-s.html
ヤクルトは早実高・清宮の外れ1位で九州学院高の村上宗隆捕手(17)を指名し、3球団競合の来に交渉権を獲得した。
高校通算52本塁打の左のスラッガーは、熊本市内の同校で取材に応じ「1位だろうと何位だろうと、そこからの評価(が大事)」と、頼もしくプロでの活躍を誓った。
笑顔は控えめだった。ヤクルトの一員としてプロの世界に踏み出すことになった村上は、強い覚悟を口にした。
「売りは長打力で広角にも打てる。捕手としては足りない部分がいっぱいある。これからがスタートなのでしっかり練習していきたい」
熊本では秀岳館高の壁が高く、甲子園の出場は1年夏の1度のみ。
それでもチームでは1年春から4番に座り、3年間で52本塁打を積み重ねた。
身長1メートル87、体重95キロの恵まれた体格から、飛距離のある本塁打を打てるスラッガ一は「肥後のベーブ・ルース」の異名も持つ。
ヤクルトにとって早実高・清宮を外した後のいわゆる"外れ1位"だが、評価の高さは3球団が競合した事実からも明らかだ。
巨人、楽天に先んじてくじを引いた小川監督がガッツポーズを見せても、村上は「『1位で来たな』ぐらいの思いだった」と冷静に受け止めていた。
その心は「1位だろうと何位だろうと、そこからの評価(が大事)なので」というもの。
今も毎日、グラウンドで打撃や守備の練習、ウエートトレーニングを続けてプ口への準備を進めてきた。
「早く1軍で活躍して、憧れられる選手になりたい。打撃を生かし、チームに貢献できるバッターになりたい。
そして、日の丸をつけられるような選手になりたい」と大きな夢を掲げた村上。
スタ一候補の視線は、早くも燕の本拠地、神宮球場での活躍に向けられていた。