西武、人的補償で巨人から大竹・沢村ら獲得の噂

西武から国内FA権を行使して巨人移籍が決まった野上亮磨(2008西武2位)が都内のホテルで入団会見を行った。
「2ケタ勝てるように頑張る」と言えば、同席した高橋由伸監督も「今季4位でたくさん補強ポイントがある中で、先発投手は足りない部分。まだまだ伸びる投手」と期待を寄せた。
今季は24試合に登板し、11勝10敗、防御率3.63。巨人は3年総額4.5億円とみられる条件を提示して獲得に成功した。
西武での今季の年俸は推定5000万円。人、金銭の補償が発生するBランク(4〜10位)に相当するチーム内で10位前後に位置するとみられる。

そうなると、巨人からプロテクトされる28人以外の誰かが西武に流出する可能性が高まる。西武は野上だけでなく、牧田も海外FA権を行使しているため、狙いは投手。
巨人はこのオフ、若返りを図っている。プロテクトから漏れそうな投手を見てみると・・・。
移籍組では、杉内、大竹、山口俊、吉川光。当落線上にいる生え抜きの功労者は、内海、山口鉄、西村などが挙げられる。さる球界関係者が言う。
「西武は大竹を指名する可能性がある。埼玉の浦和学院高出身。広島から巨人へFA宣言した理由も、地元に近い在京球団だから、と言っている。
今季4勝4敗で来季は中継ぎ転向もあるといわれる。
巨人にFA入団し、トウが立ったらFAの人的補償で他球団へ移籍する。これまで江藤や工藤などがいましたね」

大穴は孤立している投手だ。FA1年目の山口俊や昨季のセーブ王で今季は右肩痛で1年を棒に振った沢村が、プロテクトから外れるのではないかとみられている。
「FA1年目で酒に酔って暴行事件を起こした山口俊は、西武も手を出しにくいだろうが、球団トレーナーによるハリ治療の施術ミスで一時的な機能障害を起こしたとされる問題に揺れる沢村は狙い目。
こっちは昨季のセーブ王でバリバリの元ドラ1。まだ29歳で肩はほぼ治っている。リストから外れていたら決まりでしょう」(前出の関係者)。
FAの代償は、きっちり支払うことになりそうだ