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 ショートというポジションを失いました。昨季が終わってからは2000安打より
も、もう一回試合に出続けようと思ってオフを過ごしてきました。今年ショートで
は出られず、オープン戦も自分のポジションがなかった。でも、その中で今、サ
ードをやってここまでできているのは良かった。今もショートで出られるのが一
番という思いもありますが、与えられたところでベストを尽くすことだけを考えて、
日々の練習に取り組んでいます。

 僕が阪神を選んだ理由は、甲子園が土のグラウンドということがありました。
大学時代から考えていたのは「少しでも長くプレーをする」ということ。ならば、
負担がかかる人工芝の球場は避けた方が良い。また、高校時代に甲子園に
出場した経験も、決断を後押ししてくれました。

 岡田監督をはじめ、歴代の真弓、和田、金本監督、首脳陣の方々が辛抱して
使ってくれて、今があります。ケガをして出られないという時でも「試合に出続
けろ」と起用してもらいました。そういう意味では、プロに入ったとき、岡田監督
がずっと使い続けてくれたことに感謝しています。

 野球人生、長い時間を残されているわけではありません。これまで以上に悔
いを残さない日々を送りたいと思います。 (阪神タイガース内野手)