>>317
 【3】今後      
 昨季のシーズン4位から、2位でフィニッシュ。大躍進の陰に中継ぎ陣の尽力は欠かせ
なかった。チーム防御率3・29はリーグトップ。78勝のうちリリーフで勝利した試合
は31勝ある。桑原、マテオ、ドリスと続く勝利の方程式に高橋、岩崎を加えた5投手が
60試合以上に登板。プロ野球史上初の記録で、救援防御率2・64もリーグトップの数
字だった。

 マテオ、ドリスの残留は決定的。他の救援投手陣も十分、計算できるメドは立っている。
盤石の中継ぎに、藤浪、岩貞らの復活が加われば…。今季最終戦で残した右腕の28球は、
来季に向けた希望でもある。涙を流した藤浪の苦悩、首脳陣の我慢は光になった。指揮官
は言う。「先発投手が頑張ってくれたら、広島とは十分に戦えると思いますね」−と。