戦前から戦中にかけて日本にスパイを養成する学校(陸軍中野学校)があって、そこで徹底的に教育を受けた特殊工作員が太平洋戦争の最中、沖縄の9つの島に派遣され、沖縄人になりすましてスパイ活動を行っていたことがNHKの「ニュースウォッチ9」で放送された。
この歴史的事実はマスコミで取り上げる前から沖縄ではよく知られていたが、沖縄以外の都道府県ではほとんど知られていなかったのでNHKがこのことを取り上げて全国の人に伝えてあげたのは大いに意義がある。
元沖縄県知事の大田昌秀氏の説明によると、「沖縄はかつて琉球王国という独立国家であったために天皇の存在さえ知らない人がたくさんいるから、 日頃から監視しておかないと、 いざという場合にどこへ向かうか分からない。
『全県民総スパイ視』という言葉まで言われるようにひどい状態が実際に起こっていた。
捨て石にされたということと日本本土の目的達成の手段に供されるというもの扱いにされてきたのがはっきりする」とのこと。