>>452
 −今年ファームで過ごした1年は、若手と過ごした1年だった。
 「若手の投球練習を見てきて、僕もいろいろ勉強になったし。『こういうボールを投
げるんだ』とか『こういう投げ方をするんだ』とか、本当に新しいものを発見できたし。
貴重な1年間でした。若手と過ごせたというのは、逆に若手に感謝したいなと思います」

 −続けて。
 「ボール自体はいいボールを投げる後輩はいっぱいいますので、あとは経験でこれか
らどんどん成長していくと思うので。1軍の試合を見ていても、若くて生きのいい選手
がいっぱいいますので。そういうのを見ると、もう僕の力は必要ないのかなと感じまし
たし。そこが引き際なのかな、と思いました」

 −思い出に残る試合、対戦は?
 「本当にいっぱいあって、なかなか『これを』というのは難しいんですけど。原点に
なっているのは2003年の日本シリーズ第1戦。リリーフで登板して3イニングを投
げたんですけど、3イニング目にズレータ選手にサヨナラヒットを打たれて、負け投手
になって…。僕が矢野さんのリードに首を振って、そのボールを打たれて。それが原点
と言えば変ですけど、僕の野球人生を変えた1球だったのかなと思います」