>>351
の続き

岩隈は、その年、わずか1勝に終わっておりスポーツライターの丹羽政善氏の取材に対して
「肩が痛かったこともあったが(フォーム修正と1勝に終わった不調は)無関係でなかった」と語っている。
岩隈の場合、スムーズな体重移動と、ボールのリリースと足の動きとをリンクさせるために
苦労して身につけたモーションを修正しなけらばアウトとされていたのだから、なおさら。
しかも、岩隈はメジャー移籍後は、一切「2段モーション」の指摘を受けることもなく、菊池が参考にしているドジャースのエース、
クレイトン・カーショーなど日本のルールに照らせば明らかな「2段モーション」の投手がメジャーでは正々堂々とまかり通っているのだ。
目指していた「国際化」が「国際化」でもなんでもなかったことに気づくまで12年間も「2段モーション禁止ルール」が放置されたままだったのだ。この罪は重い。
NPBの対応があまりに遅すぎた。選手は生活がかかっているのである。
菊池はメジャー移籍を希望しているが、メジャースカウトの中には
「ビッグリーグでは、まったく問題のない2段モーションを気にするあまり菊池の持ち味が消えてしまうのが心配」という声さえあったのだ。
かつてタイガース、ホークスでプレーした評論家の池田親興さんも、
「なぜ始めたかの理由が国際化で今回辞めるにも国際化ではよくわからない。説明不足、議論不足。閉じ方も乱暴すぎる」と、疑問を投げかける。
「審判によって判断がマチマチで菊池が昨年は突如として反則投球を取られて修正に苦しみKOされた試合もあった。
ライアン小川がOKで菊池が、なぜダメかの境界線も曖昧だった。
私は、これまで子供達への野球教室などでは、"2段モーションなど気にせずに自分の投げやすい形で投げなさい"と教えてきたが、
2段モーションは禁止だからと、そこに神経質になっている指導者の方々も少なくなかった。
アマチュアの現場も混乱させる2段モーションの厳格化には大反対だったが、今度は、満足な説明もないまま、突然、廃止だという。
こういうことに振り回されると、プロだけでなくアマチュアも混乱させる。
しっかりと、導入の過程から、この12年間を総括、議論した上で、廃止にいたった経緯と、今後の方針を説明すべきだろう」
https://thepage.jp/detail/20180113-00000001-wordleafs