中村奨成(広陵)、巨人・中日「高校生トップクラス」

2017年07月04日
7/4、スポーツニッポン終面より

中村 奨成 (広陵高・捕手)
181cm・右投右打

6月10日にあった3チームによる変則ダブル。広陵の中村、報徳学園の篠原、滋賀学園の後藤と
タイプの違う捕手3人が揃った神戸市内のグラウンドには広島、日本ハム、楽天など計8球団のスカウトが訪れた。
注目度の高さを示す練習試合で最も熱い視線を浴びたのは、U―18日本代表の第1次候補に名を連ねた中村だった。

報徳学園との一戦で強烈な輝きを放った。1番・捕手で先発。
今春の選抜4強右腕・西垣から3回に左前打を放つと、5回にも左翼へ二塁打を放った。
この試合の2週間前に死球を受けた左手首にはテーピングがぐるぐる巻きにされていたが、
痛みを感じさせない鋭い打球でチャンスメークに徹した。
本業では同じくU―18日本代表の第1次候補に選出された左腕の平元を好リードし、8―1の圧勝劇を演出した。

同校OBの小林誠司(巨人)を目標に掲げる中村だが、ルックスも実力も高校時代の先輩をしのぐ大器だ。
5月中旬から1番打者を任されているように、50メートル走6秒の快足に加え、遠投120メートルの強肩が持ち味。
二塁送球タイムは2秒を切ればプロでも一流の域だが、平均で1秒85。過去には1秒76を計測したこともあるという。

中日の中田宗男スカウト部長は「肩も強いし、パンチ力もある。それに足もある。素材としての魅力があるね。
スイングスピードは速いし、遠くへ飛ばす能力がある」と絶賛。
巨人の渡辺政仁スカウトも「走攻守三拍子が揃った捕手は全国的に見てもなかなかいないんじゃないかな。
素材は高校生トップクラス」と舌を巻いた。(以下略)