4/12、西日本スポーツ3面

予想はしていたが、これほどとは正直思わなかった。ドラフト2位の古谷が2日の3軍と四国アイランドリーグplus高知との交流戦で実戦デビューした。
最速151キロの直球とスライダーだけで2回を1安打無失点、2三振を奪った。「自分の球が投げられた。野球ができていることがうれしい」。18歳左腕ははにかむように笑った。

佐々木3軍監督は「ものが違うな、というのは感じた」と評価した。直球以上に目に留まったのがスライダー。昨夏の北北海道大会で1試合20三振を奪った左腕の最大の武器だ。
「加速しながらグイッと曲がる。あれじゃ高校生は打てんわ」。西武などで通算300試合以上に登板した1993年の新人王、杉山賢人の軌道に近いという。

「投手が少ないチームなら、夏には1軍で投げるだろうな」と佐々木3軍監督。ホークスには体力強化を待つ戦力的余裕がある。
近い将来、分厚い選手層を突き破る古谷を楽しみに待ちたい。