エースが離脱した大ピンチで、開幕は2軍スタートだったドラフト1位右腕が躍動した。広島・加藤拓也投手(慶大)が九回途中1失点で初登板初勝利。
ノーヒットノーランの快挙こそ達成できなかったものの、無念そうな様子はまったくなかった。「こんなもんだろうと思いました。そんなに甘くないです」

最速151キロの直球と鋭く変化するフォークで燕打線をほんろう。1987年の中日・近藤真一以来、史上2人目の初先発無安打無得点試合まであと2人だった。
九回一死から四球と連打で1点を失い、降板。完封も完投も逃がしたものの、135球を投げ、8回1/3を2安打1失点。7四球と暴れた一方で、7三振を奪ってみせた。