【超改革を検証】望月の進化に可能性見た「1軍経験」生かし2年目の飛躍を
http://www.daily.co.jp/tigers/2016/10/10/0009568391.shtml

 可能性の大きさを感じる。高卒ルーキー・望月惇志投手に対してだ。今季最
終戦となった1日・巨人戦(甲子園)で1軍デビュー。自己最速153キロの
直球を中心に九回の1イニングを無失点に抑え、鮮烈なインパクトを与えた。

 そんな若虎も今季前半は課題を抱えていた。4月に実戦デビュー後、6月に
2軍ローテ入り。しかしスタミナ面に不安があった。イニングを重ねるごとに
球の速度と質が低下。掛布2軍監督から指摘されたこともあった。

 長く投げたい−。その気持ちを鳴尾浜でのトレーニングに結びつけた。炎天
下でも、全体練習後に個別で行う50メートルダッシュは必須だった。球団ト
レーナーから「記事に書かれたいだろう」とゲキを飛ばされ、大粒の汗を流し、
歯を食いしばった。

 トレーニングを積み重ねた結果、球速は高校時代までの最速148キロから
5キロアップ。長所である188センチの背丈を生かせるようになった。当初
は中9〜10日の登板間隔、球数は100球まで、と制限をかけられていたが、
9月10日のウエスタン・中日戦(鳴尾浜)でプロ初完投勝利。常時145キ
ロ以上をマークするなど、着実に成長を遂げた。