高山134安打 球団新人記録へあと1 「ファンを喜ばせるプレーを」
http://www.daily.co.jp/tigers/2016/09/26/0009525274.shtml

 カウントダウンは最終局面を迎えた。初回に放った投手強襲安打で、阪神ド
ラフト1位・高山俊外野手(明大)の今季通算安打は134安打となった。9
8年に坪井智哉が打ち立てた135安打の、あと「1」。それでも冷静さを失
うことはない。王手をかけて臨むラスト3戦は、いずれも本拠地・甲子園だ。

 「1年間ずっと1軍にいさせてもらって、(27日・ヤクルト戦から)甲子
園での残り3試合なので。少しでも多くのファンを喜ばせられるような、そう
いうプレーができればいいなと思います」

 プロ野球選手として過ごした1年目は、応援してくれるファンと過ごした1
年だった。感謝の気持ちを、自慢のバットで表現したい。この日も3番打者と
して、打線の軸として懸命に働いた。勝つために、際どいボール球もしっかり
見極めた。

 五回、上本の3点二塁打で先制した直後。高山は内、外角のコースを完全に
見切り、ストレートの四球を選んだ。七回は、2死二塁で5番手・岩瀬の内角
直球を見送って再び四球。続く福留の中前適時打を呼び込んだ。