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  「センターラインの強化は明白」と球団幹部。もちろん若手のさらなる成長
が理想であることはいうまでもないが、今季70試合出場、労組日本プロ野球
選手会の会長も務め、リーダーシップのある嶋は補強ポイントに合致している
だろう。

  嶋の獲得調査は今に始まったわけではない。実は今季中、阪神と楽天との間
で嶋をめぐるトレードが画策されていたことも明らかになった。交換要員の関
係から両球団が折り合うことはなかったが、阪神球団内では継続調査という形
でまとまったという。

  阪神フロント陣は今後の補強方針について金本監督の意向を最大限尊重する
考えを示しており、遠征先などでも四藤球団社長、高野球団本部長らが指揮官
と来季構想のすり合わせを行っている。今夏の長期ロード明けに坂井オーナー
と金本監督が今季2度目の会食をしていたことも判明。嶋の獲得調査も現場の
要望がさらに強まれば一気に進むことは間違いない。

  広島に18敗目を喫し、2位も消滅。金本監督は「何をいまさら…」と意に
介さなかった。もう来季に向けて動き出している。世代交代という波は絶やさ
ず、抑えるべきところは抑える。金本政権2年目へ、あらゆる可能性を探って
いく。