10年ほど前に出た『マネーボール』というノンフィクションの本で、資金力に乏しいアスレチックスのGMが強豪チームを作る様子を描いていて、
そのスタンスなどはずいぶん参考にした。ドラフトでは、他球団が目を付けない点に着目してきた。
よそがFA、逆指名で選手を取るのなら、ウチはやっぱり育成だ、という強化策もとってきた。
もちろん、逆指名制度がなくなって、即戦力が取れるようになって、有利にはなった」

―外国人補強に関して。
広島・松田オーナー
「投手では、日本人のような投げ方をする投手は取らない。右でも左でも、相手がいやがるような背が高くて角度のあるタイプが欲しい。
 そのほうが成功率が高い。そして性格が悪いとダメ。これはドラフトで取る時も同じことだがね。
 人間性は大事よ。外国人調査では、同じ選手を3年くらいは見とるよ。すぐに日本に来ないとしても。日本に来る適齢期は28くらい。
 25くらいの時から見るようにしてる。外国人を取るための準備という面ではよその球団には負けてないと思っている」

(以下略)