0079名無しさん@まいぺ〜す
2016/08/15(月) 19:12:18.89ID:b3IA0aAK「やっぱりね、朝でっかいのが出来てると、やったと思いますね。」
足の裏の皮膚の感触を確かめるよう手のひらでゆっくりとさする。
部分的にこりっ賭した粒のような粒感が手に伝わってくる。
水疱だ。
「ほかの皮膚とは違ってね、張りやコシが違いますね。」
見つけた水疱は慎重に収穫する。
職人が愛用する道具は、道具は匠の技が光る
GREEN BELL製 「G-1030」だ。
「刃先がまっすぐでね、水疱をもぎ取るに最適なんですよ。」
右手に道具、左手で足裏水疱周辺をつかんで盛り上げ、
水疱をもぎ取りやすいように、コリッとした粒を更に強調する。
職人は手馴れたように次々と水疱を刈っていく。
サクッサクッっと。
「やっぱりね、水疱が取れた後の赤いクレーターを
じっくりと眺めるのが最高ですね。周辺の表皮もしっかり刈取ります。
水疱が密集していると一気に刈り取れるからね、それもまた嬉しいね。」
もぎ取ったあとの皮膚には赤くぽっかりと口をあけた水疱のクレーターが残る。
密集していた場合は、まるでショットガンでも打ち込んだ後のようだ。
じわりじわりと体液がにじみ出て、それをティッシュでふき取るのもまた趣深い。
「好きではじめた仕事ですから。
体の調子で水疱が出ない日もありますからね。
出続けてくれるうちは体の動く限り続けようと思いますよ。」
見事な水疱クレーターを作る職人。
笑って見せる顔には照れ隠しも混じっているようだった。