あまり知られていないことですが、乳児アトピー性皮膚炎患者の生まれ月には顕著な偏りがあります。
秋や冬に生まれた児の頻度が高く、春生まれの児の頻度が低いことがわかります。
スギ花粉などの季節性のアレルゲンが強い影響を与えていることが示唆されます。
乳児に花粉アレルギーはないと考えられています。確かにスギ花粉特異的IgEは乳児期には陰性です。
しかし、スギ花粉に対するサイトカイン産生は乳児期にすでに始まっています。
アレルギー性炎症に関与するIL-5も産生されており、皮膚炎の重症度と相関します。
スギ花粉は恐らくIL-5産生を通して乳児アトピー性皮膚炎の発生や重症化に関わっており、
そのためこのような生まれ月依存性が発生するものと考えられます。

私は12月で乾燥肌です。