>>764
『バンドリ』3期は頂上決戦的な2バンドのエピソードに多くの尺が割かれたが、個人的には終盤の主人公バンドの描写をこそ評価したい。
1期放送時に思っていた(君たちは馬鹿にするだろうが、おれは本当にバンドリの1期が大好きなんだよ)
進路選択で煮え切らずにいた主人公妹の描写に着地を与えてほしいという願いが、12話で3年越しくらいでやっと叶った。
バンドと聞き手の幸せな関係性は他にも随所で見受けられ、それを経過した上での妹ちゃんの選択は作品に更なる深みを与えたと思う。
最終回ではライブシーンがてんこ盛りで、3バンドそれぞれの軌跡が読み取れるような演出やカメラワークが素晴らしかった。
合同楽曲は垣根のなくなったステージやキャラたちの表情すべてが感慨深く、本当にいい大団円になっていた。

最終回が素晴らしい作品が多かった中、未完の通年作に投じていいか迷った『ミュークル』だけど、会心の出来だった28話が流れた年に投票しない手はない。
感動回や教育回も良いが、恐ろしく速いテンポの会話から繰り出されるぶっ飛びギャグや、口頭オノマトペなど情報量のカオスさはまぞく難民にも嬉しい。
マスコットのかわいらしさも際立っており、昨今はキャラ同士の関係性の尊さを重視して萌えという感覚を忘れがちな自分も、みゅーとゆに様には間違いなく萌えていた。
主題歌もとても気に入っていて、ごちうさ虹ヶ咲とあわせて今年は畑亜貴再評価の年にもなった。