>>761
10年代屈指の叙情アニメ放課後のプレアデス佐伯監督の久々の最新作ということで注目していたのが『アサルトリリィ』。
設定の説明も多い作品だったが、キャラクタ同士のやり取りの面では回りくどさを削がれすぎて一言ずつ吟味したくなるリリカルな会話劇も健在。
かと思えばデフォルメやポンコツ化も厭わない力業で超大人数のリリィたちがコミカルに描かれて、感情がトンチキと感傷の間で揺蕩するのが心地良かった。
最終回ではAパートとBパートそれぞれで2つの持ち味が最大限に発揮され、楽しさと静かな余韻が両立し、プレアデスとも違う満足感があった。
説明が多い一方で疑問を残したままの点も多々あるが、雰囲気の良さも手伝って、見返してあれこれ考えるのも楽しい作品。
9話の急展開には放送時は驚いたし賛否もあるだろうが、考えることがまだたくさんあるのが嬉しく思える。