1位:キラッとプリ☆チャン
友情の2期、あまりに自由な3期
「私に何らかの利益をもたらさなければ友達ではない」「私に迷惑を掛けるならもう友達ではない」。
友情は損得、それが平成生まれの価値観であることはもはや論を俟たないが、令和になっても児童向けアニメの中にくらい、
そうじゃないんだと言えるような世界が残っていてもいいじゃないかと思う。
そんなことを思った2期だった。
それはおいといて、3期になって主人公(みらい)チームの話をあまりしてないところをピックアップしたい。
主人公交代などまったくしていないのに、主人公が育成するチビなマスコットを擬人化した後発チームの話をずーっとやったりする。
何だったら、みらいよりもポッと出の新キャラのほうが他人と関わりを持たされることになっていてよっぽど主人公らしい役回りなんてこともあった。
いくら既に2年主人公を張ったといっても、ここまでの扱いはよそではちょっと見かけない。
ふつうのアニメなら減点要素にするところだが、それがプリ☆チャンの場合、なんだか妙に(ざつ・・・もといおおらかな)世界観に合っている。
われわれオタクが思い込んでいるより、はるかにアニメは自由で、「そうしなくてはならない」法なんてないのかもしれない。
ていうかどんなに出番がなくても、主人公はやっぱりみらいちゃんしかいないなぁと思うので、やっぱりみらいちゃんはすごいなぁと思いました。

2位:無能なナナ
倒叙サスペンス、あるいはそのパロディ
それはおかしいだろ!と思わず物申したくなるツッコミどころはまあまあたくさんあったが、そんなことよりもとにかく先が気になって仕方がなかった。
思うに、ナナちゃんはリアクション芸人なんである。
可愛くて冷酷なナナちゃんが、インチキみたいな超能力者たちに、じつに素直に驚愕したり戦慄したりするのがいい。
これが男主人公だったらたぶん、ただただ情けないダサいヤツに見えてしまって白けただろう(それはそれでポリコレ的にどうなんだと思うが)。
プリンセスプリンシパルなどでも思ったが、ジャンルのお約束を踏まえることでゴリゴリのアニオタ目線とはまた違った見方ができるのでオススメ。
惜しむらくは、わずか1クールしかないのに、あまりサクサクと進行できなかったことか。

3位:トミカ絆合体 アースグランナー
ロボットアニメの未来に投資
いち、ロボットアニメ好きの人間として。タカラトミーはえらい。
内容はかなり子供子供しているので、楽しむには童心が必要かもしれない。
しかしCGのロボットが文句なしにカッコイイ。どうもロボットはふつうにカッコイイだけだと面白味のないデザインなどとダメ出しされることが多いのだが、
たまにはこういう直球もないとかえって不健全に思えるのだ!

4位:D4DJ First Mix
ある意味では理想的なバランス感覚を持ったアニメかもしれない。欠点らしい欠点が見当たらないのが、かえって面白味なく感じるくらい。
3Dで作画とほとんど遜色ないくらい崩した顔ができているのに、(いつごろからこんなんやれていたのかは知らないが)未来の風を感じる。
キャラデザは多少好みを選ぶかもしれないが自分は慣れた。

5位:Lapis Re:LiGHTs
令和の土偶アニメ
ちょっと信じられないくらいボンキュッボンしかいない。童顔でもボンキュッボン。やたらめったらボンキュッボン。
そうじゃないだろ……ほんと……分かってねえなとブーブー言いながら視ていた。埴輪も出せ!
よく見ると脚にこだわりがありそうなシーンがちらほらあったのはよかった。
おっさんしか画面に映っていないラストカットにハーモニー処理を掛けたりするなど、ほんのりバカなところでこつこつ俺の好感度を稼いだ。
好きな曲は、シャノワールです。