押井「今の声優は同じ種類のキャラしか演じれない」

でもね、今回の作品を声優さんばかりのキャスティングで成立させられるかと言われたら、それは出来ないんですよ。
十代後半のキャラクターというのは、実は日本の声優さんでもっとも手薄なんです。頭数はあっても、同じタイプのキャラクターしか演じられない。
週に90本といわれるアニメの中で、極論すると80〜90%ぐらいのことが全部同じなんですよ。女の子のキャラクターでいえば、3種類ぐらいしかない。
それはもうわかってたんです。音響監督も「今の声優さんには、たぶん無理でしょう」。じゃあ、オーディションをやって若手声優を抜擢しようかというと、
音響監督は「それもあまり期待しないでくれ」と言うんです。だから、もともと選択肢があったわけじゃない。それなりに存在感もあり、演技力もある役者を使うしかない。
たとえ苦労することになっても。

http://d.hatena.ne.jp/YUYUKOALA/20080611/OshiiMamoru