本来、百合は女性による女性のための、思春期の少女の友愛と儚い恋愛感情の欠片
みたいな物を描いた繊細な文学です。ですので散々漫画を読み漁ってきたオジサンや
オバサンが「これ何回も見たガー」と喚いても全く無意味です。
帰って「やすらぎの郷」でも見てればいいのです。

このcitrusも原作者の「サブロウタ」は女性あり掲載誌の「百合姫」も女性読者を念頭に
置いた女性誌であり、正統派の百合と言えます。ちなみに「桜Trick」も作者は女性ですが
掲載誌が男性誌なので厳密には百合とは言えません。掲載誌が百合の定義に影響する理由は、
必ずしも作者が描きたい物だけを描ける訳ではなく、担当編集を通じて読者の意向が少なからず
反映される事が多いからです。

ちなみに現在では百合好きな女性はBLも好む腐女子がほとんどです。同性愛の耽美感、背徳感という
共通点があるからですが、中には女性が出て来る物を一切見ないというBL原理主義者もいます。
これは正統派腐女子ではなく、どちらかと言うと男だらけパラダイスに浸りたいだけだと思われます。
こういうタイプは年齢を重ねた腐女子、いわゆる腐婆(ふばーば)が多いようです。
同じように男性向けの、女性キャラだけが大勢出て来てイチャイチャするような物も百合などでは到底なく、
単にオタクにとって居心地の良い世界ですね。きらら系みたいなOPでジャンプするやつです。
こういうのを好む層は痛い男性層、いわゆるキモヲタ(キモータ)が多いようです。

故に女性が少女向けに書いた物てこそ百合であり尊いのです。