・マリア様がみてる(全13話+全13話+全5話+全13話 )
リリアン女学院の高等部に入学した福沢ゆみは、ある朝、生徒会メンバーで学園中の憧れの的である小笠原祥子に、制服の乱れを正される。
このことがきっかけに、ゆみと祥子は、スールという上級生と下級生が姉妹になる契約を結ぶことになり、ゆみは生徒会で起こるさまざまな事件に巻き込まれていくのだった。
また、この作品の影響で百合男子が急増することになった伝説の作品でもあり、罪深い作品だ。

・少女革命ウテナ(全39話+劇場版 )
少女向けでありながら抽象的で難解であるため、説明も困難だが一言で言うならば、おとぎ話において、「王子さまと恋に落ち、結ばれ少女から大人になり、幸せに暮らしました。終わり」という一連の流れを、そんな世界を、天上ウテナが革命する物語である。
厳密には百合では、ないかもしれないが、同性愛を示唆するシーンが沢山あり、百合黎明期を切り開いた作品であるので、必見だ。

・くっつきぼし(OVA全2話)
高校生のキーちゃんは秘密の力をもっている。物を触らずに動かすことができるのだ。
その秘密の力をある日、クラスメートのアーヤに知られてしまい、キーちゃんは能力の実験に付き合わされることになる。
夏休みの人気のない校舎で、実験を理由に集まっていくうち、二人は愛を育んでいくのだった。
途中で唐突に登場するヘテロ描写に注意だが、終盤の素晴らしいまでの疾走感が吹き飛ばしてくれるだろう。

・青い花(全11話)
この春、高校生になったあーちゃんは入学式の日に幼馴染みのふみちゃんと再会を果たした
二人は学校こそは違うが、同じく江ノ電沿線の女子高の為、一緒に登校するようになる。
それから二人は昔のように仲良くなり、休日に会合を重ねていく。
そんなある日、ふみちゃんは同性の先輩と付き合っていることをあーちゃんに打ち明けるのだった。
現代風の落ち着いた世界観で、同性愛をあくまでも異質なものとして描いている。
ちなみに本作品は、平成21年度(第13回)文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品アニメーション部門/長編に選ばれているが、ふみちゃんが薬をやってしまった為、現在では合法的に視聴することはできない。
なので原作を買おう。

・ハーモニー(映画)

時は近未来。
大災禍と呼ばれる世界的大量虐殺の混乱を経て、人類はユートピアを築き上げていた。
そこは医療の発達で老いや病が駆逐され、人々がお互いを思いやる優しい世界。
そんな博愛の精神が満ちる世界に息を詰まらせ、親友と心中を試みた過去のある霧慧トァンは、ある日世界中で起こった同時多発的大量自殺の一端を目撃するのだった。
第三十回日本SF大賞のほか、『ベストSF2009』第一位、第四十回星雲賞長編部門、英訳版ではフィリップ・K・ディック(ブレイドランナーの原作者)賞特別賞を受賞した同題の小説を映像化した退廃的百合SF。
原作に比べて百合度は増し増しになっている