テレ東の女子向け特撮、“聖域”崩せるか?方程式はアイドル=正義

http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2017/01/26/kiji/20170126s00041000068000c.html

かつては、悪を倒す正義の物語といえば“男子の聖域”だったが、正義の女子が活躍する物語は「セーラームーン」や
「プリキュア」シリーズの成功で珍しくなくなった。ただ、それもアニメの話で、
実写と聞けば多くの人が驚くのではないだろうか。

女子向けの正義ものは、男子と違う論理で成り立っている。セーラームーンや、プリキュアのまとう戦闘服(?)は
今ドキのアイドルそのものだ。男子が好む“ヒーローの醍醐味”など無用。機能美より、見た目の美。顔出しで、
堂々と華麗に悪を倒す姿に女子は引かれるのだ。恐らく「アイドル=正義」「グループアイドル=スーパー戦隊」と
いう答えを得たからこそ、プリキュアシリーズのヒットがある。

 過去にも女性が主人公で、悪と戦う特撮ドラマはあった。80〜90年代のテレビ朝日「東映不思議コメディシリーズ」
の後期に放送された「美少女仮面ポワトリン」(90年)、「不思議少女ナイルなトトメス」(91年)、
「有言実行姉妹シュシュトリアン」(93年)などだ。コメディータッチの不思議な世界観で人気を得たが、
残念ながら長くは続かなかった。

 新たな方程式を得て帰ってきた女子向け特撮戦隊は、ヒーローものに残る“最後のトリデ”を壊すことが出来るだろうか?