「お母さん」よりも楽しそうな仕事に就きたかった/『女の子は本当にピンクが好きなのか』堀越英美×柴田英里【1】

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日本のアニメーション業界はどうかと考えたときに、プリキュアは『アナ雪』的な
試みとしてスタートしたと私は認識しています。余談ですがもともと
東映アニメーションは東洋のディズニーを目指していました。

堀越 プリキュアが『アナ雪』的な試み? どういうことですか??

柴田 保守的な中でもそれを乗り越えていこう、あるいは、その保守の定義自体を
更新しようという試みだということです。

下戸山 最初のプリキュアは敵と殴り合いしていましたもんね、“女の子なのに”。

柴田 そう、『フレッシュプリキュア!』(09年)までは敵を派手にぶちのめして
いたんですよ、改心すると見せかけた敵が大自爆したりなど、敵にも改心しない
自由があった、“女の子向けなのに”。ですが後に、敵を倒す=浄化っていう形式に
変化してしまって、それは私は残念に思っています。

堀越 なるほど。