きのうさ、天気も良かったし森林浴へ行ってきたよ。
暖かくてさ、春の訪れってのを身体一杯に感じたよ。
暑くもなく寒くもなく、空気がカラっと乾燥して年中で一番爽やかな季節だね。

でさ、杉の樹があったんだけど赤茶色に染まって見えるわけ。
まさか、枯れているんじゃないかって心配になったので幹を蹴ってみた。
そしたらなんと、ボワっと黄色い煙が出てきたんだよね。
そしてその煙は風に流されて街の方に飛んでいったよ。
不思議なこともあるんだなーって思いながら何度か蹴っているうちに煙の量が減ってきたよ。
だから次々杉の樹を見つけては黄色い煙を出して遊んだよ。
実に楽しかったね。
でさ、帰りの電車の中でふと気がついたら服に例の煙が付いてたよ。
手ではたいたら煙がフワフワしながら次第に薄くなっていったよ。
それで髪の毛をかきあげてみたら髪の毛にも煙が大量についていたらしい。
面白いので遠くまで飛ぶように髪の毛をバサバサとやった。
するとなぜだか知らないけど周りの人が急にくしゃみし出すの。
順番に、というか一斉にというか、とにかく次々くしゃみし出すの。
公共の場で遠慮もしないでくしゃみするなんて失礼な奴らだと思わない?
インフルエンザを染されるんじゃないかって冷や冷やしたよ。
でも、くしゃみしながら目も真っ赤にしてさ、それを見てると笑えたよ。

まあ、電車の中でちょっと不愉快な思いはしたけど気持ちのいい爽やかな一日だったね。