>花粉単独無害説や排ガス複合説を裏付ける合理的根拠はあるのか?
国も、もう大気汚染説(都市部の患者が多いとか)にしがみつくのはあきらめたようだ。

・環境省花粉症保健指導マニュアル2004
環境省で昭和58年から60年に行った児童のアレルギー性鼻炎に関する疫学調査によると、
その有病率は大都市>工業都市>小都市>農漁村の順に高いことが報告されています。
また、平成10年度の科学技術振興調整費の生活者ニーズ対応研究からは、
一般住民のスギ花粉症有病率も、都市が山村よりも高いと推定されています。

・2005
花粉に対しての抗体を持っている人(感作された人)の割合を感作率といいますが、
感作されても必ずしも花粉症を発症するわけではなく、感作の程度や空気中の原因物質の量、
ストレスなどによって、発症するかどうかが決まると言われており、
発症した人の割合を発症率と言います。

・2006〜08
有病率と大気汚染との間に相互作用があるのではないかという指摘があります。
環境省で2002年から2004年の間に、工場地域と農村地域の学童を対象に行った
大規模な疫学調査によると、花粉ばく露量及び家族歴との関与が認められましたが、
現在の環境における大気汚染がスギ花粉症を増悪させるという明確な結論は得られませんでした。

・2009
スギ花粉症に関する調査としては、環境省で2002年から2年間、
約5,000人の小学生を対象に行った大規模な調査によると、
スギ花粉症の有病率とスギ花粉の飛散数や両親のアレルギー歴との間に
関連があることが認められています。