富山県 無花粉スギ種子を開発
http://www.nhk.or.jp/news/k10014211401000.html

富山県は、花粉を出さない新たなスギを種から生産する技術を全国で初めて確立したと、発表しました。
5年後にはおよそ2万本の苗を出荷し、花粉症対策に役立てたいとしています。

富山県森林研究所は17年前の平成4年に富山県内で花粉がないスギを発見し、研究を進めた結果、特定の遺伝子が花粉のない、無花粉のスギを作ることを解明しました。
無花粉のままでは種がとれませんが、この特定の遺伝子を持つスギと、優良なスギとを人工的に交配させることで、50パーセントの確率で無花粉のスギを種から生産する技術を全国で初めて確立したと発表しました。
無花粉のスギはこれまでは挿し木で増やしていましたが、種からの栽培は成長も早いうえ、より多く生産できるということです。
富山県は3年後の平成24年に最初の苗5000本を出荷し、5年後にはおよそ2万本の苗の生産を目指しています。
富山県は「全国各地に苗を出荷して花粉症対策に役立ててもらいたい」と話しています。