やしろ:やっぱり文春は裏取りが大事なんですね?

松村:裏取りはめちゃくちゃ厳しくて、(記事によっては)毎週法務部のチェックを受けるんです。「本当に出して大丈夫か」と一言一句チェックされるので。

やしろ:(誤った記事を出してしまうと)訴えられますしね。

松村:そうです。私たちは、訴えられたとしてもちゃんと対処できるように「この文言には、こうした証拠があります」「こんな音声、写真があります」と、丁寧に作り込まれたものを(記事として)出しています。

やしろ:よく記事で「芸能関係者Yが語る……」って書いてあったりするじゃないですか? ああいうのも、いざ裁判になったとしたら、誰かというのは(証人として)出せるということですね?

松村:その人が協力してくださるかにもよると思いますけれど、私たちは、誰がしゃべったかというのはテープ起こしをして(証拠として)残しています。

やしろ:たまに“これって、本当にしゃべっているのかな?”って疑っちゃう部分もあるんですけど、そんな適当なことはしていないということですね。

松村:そうですね。本当に訴えられたときに負けちゃう可能性があるので……。

やしろ:じゃあ逆に怖いわ! 仕事でいろんな人に会うけど、誰かが(芸能関係者として)言っているかもしれないんだ!

松村:そうですね、近しい方からの情報だと思っていただけたらいいかなと(笑)。