Mnetオーディション番組『PRODUCE(プロデュース)』シリーズの順位操作が明らかになった中で、被害を受けた練習生1人当り、最小で4億ウォン(約4000万円)の賠償を受けることができるという意見が浮上した。

11月19日、韓国メディア・ウィキツリーは、インターネット新聞法律委員会・ロートークニュースの記事を引用し、「被害を受けた練習生が、Mnetを相手に(韓国民法第750条の規定により)損害賠償請求訴訟をすれば慰謝料だけでなく財産的損害など全ての賠償を受けることができるようだ」と報じている。

11月18日、ソウル高裁は『PRODUCEシリーズ』の順位操作で被害を受けた練習生12名の実名を公開。一部の大衆からは、実名を世間に公表することで、現在他の道で活躍している彼らが2次被害を受けるのではないかと懸念の声もあがったが、ソウル高裁側は、被害練習生の名簿を公開することは”真の被害者補償・被害者救済の始まりだ”と規定した。

ソウル高裁が公開した12人の中で、特に遺憾を残した練習生がいる。『PRODUCE48』に出演したイ・カウン、ハン・チョウォン、『PRODUCE X 101』に出演したク・ジョンモ、イ・ジニョク、クム・ドンヒョンだ。

5人は順位操作がなければ、それぞれIZ*ONE(アイズワン)とX1(エックスワン)のメンバーとしてデビューできていた

Mnet側も、「公開されたすべての練習生に被害補償を行うよう最善を尽くす」と明らかにしたが、世間の視線は冷たく「具体的にどれくらい補償するのか」という声が寄せられている。

そこで、ロートークニュースはエンターテインメント分野で活動している弁護士たちと、おおよその賠償金額を計算。Mnetがプロデュースシリーズで儲けた全体収益と所属事務所の持分、これに配分比率を合わせ、デビューしたメンバーの総数で割ると1人当り3億5000万ウォン(約3500万円)の賠償金と、慰謝料5000万ウォン(約500万円)が受けられると推定している。

今回の事件は、”対国民詐欺”と呼ばれるほど大きく非難されており、被害練習生たちが投資した時間と努力、デビューの機会を失った精神的なショックによる精神的損害で、最大限主張することができると言われている。