才能溢れる倓が邪魔で、排除するところまでは張氏と李輔国の利害は一致したんだよね。
でもその後、権勢欲の強い2人は対立、張氏は俶をけしかけて輔国を倒そうとするが大人しい俶は動かず、次に張氏は係をけしかけやや暴走の気がある係が動くが軍権を握る輔国の前に失敗、張氏と係は殺害される、それとどちらが先か玄宗や粛宗も崩御するという感じかな。
俶の気持ちはどうあれ、はからずも皇位へのライバルの倓と係が消え、皇位に就いた俶の元で輔国が引き続き権力を振るうが、それが疎ましくなった俶は程元振(あんな立派な軍人ではなく実は宦官)を利用して輔国を倒す。
しかし、今度は程元振が権勢を持ち、これまた宦官の魚朝恩を利用して程を倒す、今度は魚が権勢を持ち、これを暗殺する、というようにとうとう宦官の跋扈から自由になれず、宦官が影響力を持つ状態は唐末まで続くんだね。
安史の乱は終結したけれど、吐蕃が回紇(!)や党項(ずっと後に西夏を建国)などと何回か攻めてきて、長安を占拠される局面もあり、どうも内外ともに困難だらけでパッとしない時代の始まりだね。
本当は新旧の唐書や資治通鑑が読めるといいんだけど、読んだ本やネット情報を元にちょっと纏めてみました。