>>486

確かにPristin のソンヨンは逸材かも。多分数年したら、ポストチョア世代のディーバと
して、ググ団のキム・セジョンなんかと並ぶK-POPの顔の一人になっててもおかしくない。

ただチョアのソウルフルさは桁が違うんだよな。ただ高音が出ますよ、声量ありますよ、
音符どおり上手に音程を外さずに歌えますよじゃない。ヴォイスコントロールの精妙さ、
ミニマムからマックスへまでのダイナミックレンジの広さ、ワンフレーズの中で声を表裏
に転がす表情の付け方、スムーズさ、歌詞の解釈と表情やダンスの連動具合。どれを取っ
ても天才肌で、真似したから同じようにできる性質のものではない。

声自体の独特さもあるけど、表現者として狙いがはっきりあって、そのための技巧を完全
に使いこなせている。どんなつまらない歌でも、彼女が歌い始めた瞬間に胸ぐらを取って
ぐいっと引っ張られるような凝集力がある。

歌心に加えて、その歌の主人公になりきったイタコみたいな能力があるんじゃないかと思
うほど、切実で、ぎっしり感情の詰まった歌を、見事な技巧で歌ってると思う。

例えばConfusedのスキャット部から一転、Boy, keeps me foolin' in Love You make
me so blindedと歌い出す辺りの緊迫感とスリルたるやーー今でも俺は聞く度に背筋が総
毛立つ。

https://www.youtube.com/watch?v=R1-BTf3_Mys

同じ冒頭部分でもChocolateになると、今度は見事に下半身直撃の発情期の雌の匂いが、甘
いファルセットで醸し出される。この時のチョアの声と目付きの淫蕩さときたら、素っ裸の
彼女自身でも醸し出せないヤバさだと思う。表現ってのは、脳を想像力で犯すものだから
どんなポルノムーヴィーでも勝てない力を発する時があるのだ。

https://www.youtube.com/watch?v=qtTNVBJchbU

AOAがセクシーダンスで売っていても、そこに不潔感がないのは、実はこの高いレベルで
の歌とダンスの表現力が一体になって、“作品”として成立しているからだ。

ケツをケツとして“実用的”に差し出すのではなく、尻のフォルムを通じて、潜在意識にある
エロス自体を揺り動かす、一段階上の形而上的な表現に高められているからだ。どんなエロ
なポーズも、そこに描く人の感性による「解釈」が加えられていて、理性的だから、エロ
くあっても直接的な煽情(ポルノ)では終わらない、知的な面白さが必ず付け加えられてい
る。

こういうものをなんと呼ぶか? 
「アート」だよ。